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資金調達を成功させるためのポイント〜VC・エンジェルが求める事〜

7R8A4564昨年の9月にガジェットガレージを立ち上げてから、沢山のスタートアップ、スモールビジネスのファンダーから相談を受けたが、そのほとんどが資本政策の話だ。

 

誰もが、「資本政策は弱くて」と言う。金融屋じゃないので当たり前の話だ。強い人は好きだと思うので、むしろ金融屋になった方がいいかもしれない。

 

ポイントはシンプルだ。
”投資家を正しく理解して、自分がもし投資家だったらと向こうの立場に立って考えて見る事”。
それだけだ。

 

投資家は大きく3種類に分かれる。一つは個人マネーで投資する人=エンジェル。もう一つは他人からお金を集めて(ファンド)投資する人=VC。3つめは事業会社だ。同じお金だか、目的が違う。

 

エンジェルは、ベンチャー投資だけではなく、その他の投資もやっている事が多い。金、公開株の売買、ヘッジファンド、社債、不動産、などなど、お金を使ってお金を増やす活動だ。
もっとも大切なKPIは利回りだ。利回りが1%よりも30%の方がいいに決まっている。世の中うまくできていて1%よりも、30%の方が元本を毀損するリスクが高くなる。ハイリスク、ハイリターンだ。彼らはローリスク、ハイリターンなんて都合の良い投資は存在しない事は自覚している。

 

ベンチャー企業への投資はハイリスクのカテゴリーだ。しかも売上ゼロのシーズステージの企業はレコードが無い。当然そこに求めるものはハイリターン=高い利回りというわけだ。10%利回りでミドルリスクぐらいだ。複利計算で9年で2倍となる。紙くずになるハイリスクのベンチャー投資ならこの程度リターンでは話にならないと認識すべきだ。つまり、急成長の絵が描けないとダメだと言える。ちなみに、ざっくり、都内の不動産は5%前後、地方の不動産は良いと15%、ドル建て債券だど7%ぐらいだという情報を持ち、リスクとリターンを天秤にかけて投資判断をしているのだ。

 

一方でエンジェルの場合には全く別の目的を持っている人も結構いる。リターンを全く期待せずに、単に「ファンダーを応援したい」「自分も少し参加したい」「本業とのシナジーを期待する」といった目的だ。
ファンダーにとってはとても都合がよい話だ。つまり、急激な拡大が期待できない事業でも、調達はできる可能性があるというわけ事だ。

 

一般的に、お気に入り投資の場合には100万円〜3,000万円ぐらいが多いかもしれない。お金増やすぞのパターンの時は億単位もありうる。

 

VCも利回りの考え方は一緒だが、そもそも預かった他人のお金なので(ファンド)、必ず返さなければならないという点が大きく違う。
法人なので、目的はシンプルに利回りだ。それも、返済期限があるので5〜9年ぐらいでIPOまたは事業会社に売却する必要がある。

 

つまり、VCから投資を受けるためには5〜9年ぐらいで
”株式市場または特定の事業会社から評価される事業モデルである”
ということがポイントだ。
株式市場からの評価の基準は3つ。市場が拡大していること、コアコンピタンスを持っていること、爆発的にスケールする可能性が感じられることだ。

 

事業会社からの評価は事業会社ごとに事情が様々なので、なんとも言えないが、例えばポータルサイトの事業者だったら、売上が無くてもトラフィックのあるサイトであれば欲しいと言われる可能性はある。

 

シードアクセラレーターといったシードにフォカースした特殊なVCを除くと、他人から預かったお金なので、結果としてリスクが極めて高いシードステージへの投資には積極的ではない。実績としてのレコードがある程度蓄積されたアーリー、ミドルへの投資を好む。または、レコードが無い場合にはオンリーワンの先端の技術を持っているなどの強いコアコンピタンスが必要だ。
よくよく紐解いてみると、資本の世界も特に特殊ではない。本質をしっかりと見極めれば、おのずと行動の答えが見えてくる。

 

個人の人間関係にも共通だが、ポイントは、相手が求めている事が何なのかという事だけだ。

 

ちなみに。別の視点でも資本政策については書いたので、興味がある人は参考にして欲しい。

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