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CEO Blog 山瀬明宏のブログ

日曜大工化しているIoTブーム〜課題解決が鍵を握る〜

IMG_0581最近、テックハードウェアに興味を持ってモノづくりに挑戦するウェブのエンジニアが増えてきている。だいたいArudinoか、Raspberry Piとセンサーを組み合わせてつくるパターンだ。

 

テックハードウェアの敷居が下がり、簡単につくれる環境が後押しした結果だろう。彼らを眺めていると、基盤買ってセンサーをくっつけて3Dプリンターでガワをつくってβ版のプロトタイプの完成で満足している。
残念ながら、その先の起業して、量産して、販売して、一儲けしてやろうという人は少ない。量産や販売が見えないという理由ではなく、そもそもニーズが日曜大工である事が多い。

 

日曜大工の人口をいくら増やしても、起業数は増えない。つくることを目的とするのと、ビジネスを目的にするのでは全く違う。偶然の産物をビジネスに転化できる確率は低すぎる。

 

ビジネス目的で起業を目指している人は、そもそも入り口が違っている。彼らはモノづくりから入るのではなく”課題解決”から入っている。

 

例えば、カード決済のSquareのケース。通常必要とされる加盟審査、手続き、カードリーダーの準備をせずに、もっと簡単に実現する方法は無いか、できれば5分ぐらいで準備する方法はないかという課題に対して、スマホやタブレットにカードの磁気を読み取れるハードウェア付加することによってこの課題を解決している。

 

スマートウォッチのPebbleのケースも同様だ。自転車やバイクに乗っているときに、スマホからのメッセージをスマートに確認したいという課題解決の結論が防水のスマートウォッチとなった。

 

モノづくりありきではなく、課題ありきの入り口にすると仕様も必然的に決まってくる。

 

そもそも、ハードウェアは量産というハードルを越えなくてはならないので、ソフトウェアよりもリスクが高いので、ビジネス的にはできる限りソフトウェアだけで解決した方が楽だ。

 

IoTはスマホ、タブレット、PCを使ったウェブサービスでは解決できない課題にぶつかって結果としてテックハードウェアをつくらねばというシナリオになったはずだ。

 

もっとも机上で空想ばかりしているといったレベルの場合には、行動力を養うという視点で、とにかく作ってみるといった事は大事だとは思うが、どこかのフェーズでしっかりとした課題解決を持たせないと、日曜大工から脱することはできない。なんの課題解決を持たなくてもアリなのはアートだけだ。

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