Tech Hardwares ®
Tech Hardwares ® テックハードウェア

なぜ、今、IoTなのか?〜有力ネット企業/メーカーがIoTに参入する理由〜

スクリーンショット 2015-04-20 16.43.42世界最大の家電メーカーGE(ジェネラルエレクトリック社)は利益率が低いレガシーな家電(冷蔵庫、掃除機など)事業とボラタリティが高く業績インパクトが強い金融事業を縮小し、利益が出やすい航空機のエンジンなどB向けの産業市場やIoT、IIoT(Industry Internet of Things)にフォーカスしたようだ。

何かと注目されているGang of Four(Apple、Google、Facebook、Amazon)の中でハードウェアメーカーであるAppleを除くネット3社もM&A(企業買収)によってネットからIoTを軸にしたテックハードウェア領域に足を入れている。

米国チームは見事に全員IoTハードウェアに向いているというわけだ。日本政府もIoT領域で出遅れまいと力を入れているが、念頭に入れておくべきことは、大前提としてハードウェアビジネスよりも、ネットサービスの方がビジネスとしてはより良いということだ。

ネットサービスはハードウェアビジネスでは避けられない量産、商品管理、流通、物流、などの工程が不要となる。量産といった階段が無いので爆発的な成長がしやすく、さらに在庫ロスを抱えることが無いので原価を低くできる。ネットサービスはコード書くだけであとはマーケティングさえ上手にできれば完結する理想的なビジネスモデルなのだ。
GEが退出した後は、Appleを除き、ハードウェア企業で世界の時価総額ランキングで上位に入っている企業はない。ずらっと顔を並べているのがネット企業であることがこのことを証明しているにも関わらず、ネット企業がハードウェアビジネスであるIoTに参入していく理由は。ネットサービスは、スマホ、PC、タブレットの箱から出られない。この箱の中だけに限定され、画像、音声、テキスト、指圧、ジャイロ、GPSから得られるインプットと、画像、音声、光、振動によるアウトプットに制限されているサービスであるからだ。

2014年の時点でネットサービスの中心的存在のアプリは、App Store 125万、GooglePlay 135万となっており、合計で250万存在している。もちろんアプリになっていないウェブサービスはこの少なくとも10倍以上は存在するだろうから、2,500万ぐらいのサービスがわずか3種類の箱の中に存在している計算となる。底が見えないぐらい真っ赤なレッドオーシャンだ。
このような状況に対して、スマホ、PC、タブレットに実装されていない風速、湿度、温度、照度などのセンシングを加え形状を変えるとネットサービスの幅が広がる。
形状を腕に装着できるようにしたのがスマートウォッチであり、メガネに装着できるようにしたらスマートグラスとなり、自宅に設置すればスマートホームになるというわけだ。
要はネットサービスを広げるために必然的に必要となったハードウェアを使った領域がIoTというわけだ。

 

つまり、IoTハードウェアは、ネットサービスを軸にインプットとアウトプットの幅を広げ、箱の形状を変えたモノにすぎない。ビジネスの本質としてはネットサービスなのだ。
逆に、既存の家電メーカーからのアプローチで考えてもIoTにたどり着く。冷蔵庫、テレビなどのレガシー家電は、基本的にモノを販売するといった物販モデルとなっている。物販モデルの最大の問題点は物販以外の収益が入らず収益モデルとしては安定性が低いということだ。

ハードウェアをクラウドにつないでネットサービスに進化させることによって、保守、サポート、運用、など継続的に収益が入る仕組みや広告収入などが得られるビジネスモデルに化けさせ易いというわけだ。

つまり、クラウドにつなぐことでモノからサービスへ進化させられて、売り切りモデルから、毎月課金モデルへのシフトができる可能性ができるといわけだ。

要するに、IoTは、ネットサービス企業、ハードウェア企業共に、次の一手を模索した結果として自然に辿り着いた結論であり、自然の流れということだ。

Recent entry of Tech Hardwares ®