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注目のスタートアップ米国Quirkyの倒産から学ぶ。〜コミュニティを軸にしたオープンイノベーションの難しさ〜

スクリーンショット 2015-09-29 16.54.40Quirkyが倒産した。同社は2009年3月に、Ben Kaufmanがニューヨークで創業したコミュニティからアイデアを募った企画を商品化している家電メーカー。シリコンバレーでハードウェアの波を牽引してきた象徴的なスタートアップだ。8回のラウンドで合計$185.3M(1$=120計算で222.6億円)資金調達し、GEとの提携も成功させ、何かと注目されていた企業だった。

いわゆる、上流から下流まで一気通貫ですべてつくっている従来のテックハードウェアメーカーとは異なり、最上流の商品のアイデア企画の部分で、115万人のコミュニティを使って(彼らに$10M支払っている)いるというのが最大の特徴であり、ネット時代の新しいモノづくり手法として注目されていた。

倒産の具体的な理由はわからないが、倒産なので資金が底をついたというわけだ。つまり、222億円をわずか6年で使い果たしたという事になる。

数値に強いVCが11社も目を光らせていたので、本質的なビジネスモデルの収益構図に問題があったとは思えないし、キャッシュアウトの計画はしっかりと管理されていたであろうから、恐らく入りの方、つまり売上計画が未達だったのだろう。
要するに115万人のコミュニティを使ってオープンイノベーション的な手法で企画しても、爆発的に売れる商品はつくれなかったという事だ。
クローズドイノベーションを貫いていて大成功しているアップルと対照的だ。

Quirkyの倒産から学べることは、オープンイノベーションを過信してネットのコミュニティに過大な期待をするのは現実的ではなく、感動させるモノを産み出すには、ベタだがコンセプトの企画から製造、梱包までを一気通貫で、熱い想いを持った一人の責任者が権限を持ってディレクションしたクローズドイノベーションの方が良いという事なのかもしれない。

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