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CEO Blog 山瀬明宏のブログ

世界中で大流行の音楽フェスティバル”EDMフェス”が本格的に日本でもブレイクしそう。

IMG_1081IMG_1088レイブを起源として発展してきたダンスミュージックEDM(Electronic Dance Music)。楽曲としては、既に日本でもWomb(渋谷)やAgeha(新木場)など世界的にも認知されているクラブを中心に使われているとの事だが、このEDMを切り口とした大規模なフェス(常設ではない期間限定の大規模音楽イベント)が欧米を中心に大流行している。市場も62億ドルを超えているとのこと。

2015年8月に発表されたElectric ZOO、TomorrowWorld、Sensation、Mysteryland、Life in Color、Stereosonicなどを手がけている業界最大手のSFX Entertainment, Inc. (NASDAQ:SFXE)のIRによると、直近3カ月の売上は2014年が81百万ドルに対して2015年は121百万ドルと前年比48%も増加しており、2015年の利益は前年に続きマイナス27百万ドルと赤字にも関わらず2015年9月に90百万ドルの資金調達にも成功している。この動きからも米国エコノミーは世界的なEDMフェスブームはまだまだ続くと判断しているようだ。

日本でも、2014年9月にULTRA JAPANが上陸して4万人動員した。2015年に入ってからは、ULTRA JAPANに加えてSensationが2015年10月に上陸し2万人動員、2016年の夏には世界最大規模のEDMフェスEDC(Eloctric Daisy Carnival)を上陸させるようだ。また毎年1月に開催されているクリエイティブマンプロダクションが手がけている純国産のEDMフェスであるelectroxも動員数を急激に伸ばしているとのこと。


ちなみにEDCはInsomniac(1993年設立、本社LA)が手がけており、2014年6月にラスベガスで開催された時はなんと40万枚以上のチケットがソールドアウトとなり、イベント開催によって31.7億ドル以上の経済効果を与えたと発表されている。

好調なJ-POP中心のロック・イン・ジャパン・フェスとライジング・サン・ロック・フェスティバルを除き動員数が減少している洋モノ中心のフジロックフェスティバル、サマーソニックなどのフェスと同じ洋モノであるEDMフェスの違いは3つだ。

1)地方での野外開催ではなく、幕張、お台場などの都心型となっている。

2)長蛇の列に並ぶのは嫌だが、プライオリティアクセスや快適な空間が利用可能なイベントなら参加したいという富裕層のニーズを捉えて高額なVIPエリアを設定して、富裕層も動員して客単価を上げている。

3)主役が”アーティスト”ではなく、DJを軸にした音と光で演出された非日常のド派手な演出で構成された”空間”となっていて、目的がアーティストの楽曲を楽しむのではなく、パーティーであり盆踊りのように場を楽しむ事となっている。

音楽市場は、CDおよびダウンロードによる市場は減少しているが、ライブ市場は客単価、動員数共に前年比で2桁の伸びで拡大しており、バーチャルが進化するほど、バーチャルでは得られない五感を刺激してくれるリアルな体験を同じ空間で気の合う人と一緒に楽しみたいという欲求は高まっているようで、時代の空気感にあった音楽フェスが伸びていく。

10年続いた地方型の音楽フェスに変わって、来年からは、いよいよ本格的に都心型のEDMフェス旋風が巻き起こりそうだ。

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